アナログ回線やデジタル回線という名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、違いはご存知でしょうか?固定電話には他にも5種類あり、どれを選んだらいいかわからない方も多いと思います。この記事では7種類ある固定電話についてそれぞれ特徴をご紹介します。
1.固定電話の回線の種類と特長
固定電話は利用する回線と種類によって通話の音質や基本料・通話料が違います。固定電話を選ぶならどの回線を利用したらいいのでしょうか?回線の違いや固定電話の種類と特長について見てみましょう。
・アナログ回線
戦後にインフラが整備され長い歴史を持つアナログ回線は、銅線に音声をそのままのせて伝える方法です。
・デジタル回線
ISDN回線とも呼ばれており、アナログ回線と同じように銅線を利用していますがそのまま音声をのせるのではなく、一度デジタルデータに変換してから送信されます。デジタル化することによりノイズが軽減され通話時の音質が良くなりましたが、光回線が普及してからは利用者が減少しています。
・ケーブル電話
ケーブル電話はケーブルテレビ事業者のケーブル回線網を利用して電話ができるようにするサービスです。各地域のケーブルテレビ事業者が提供しているサービスなので料金やサービス内容には違いはありますが、NTT加入電話に比べ基本料や通話料が安いのが特長です。
・IP電話
IP電話とはADSLや光ファイバーなどのインターネットに使われる回線を利用した電話のことです。声をデジタル化して送受信するので、インターネットの接続状況によって音質が変わってしまう点は注意が必要ですが、インターネットの接続状況が良ければ音質も良く通話料が安いためビジネスシーンでも広く活用されています。
IP電話は全部で3種類あり、アナログ電話と同じくらい通話品質の良い0AB−J型とスマホでも利用できる050型、LINEやFacebookなどのアプリで使える電話番号がない電話番号不要型となっています。残念ながらフリーダイヤルには電話できないので注意しましょう。
・直収電話(おとくライン)
おとくラインはソフトバンクが提供する電話回線サービスです。直収電話とも呼ばれ、NTT交換機を経由しない仕組みになっています。NTTに基本料金を支払ないため、基本料金も通話料金も全てソフトバンクからの請求と一本化され、すべてにおいてNTTより料金が安く設定されています。現在は法人向けとしてのみ提供されています。
・ひかり電話
ひかり電話は光ファイバーケーブルを使った電話サービスのことです。高速で大容量のデータを送受信することができるので音声もクリアで安定しています。ただし、電話サービスだけを利用することは出来ず、光回線のインターネットのオプションとして契約することで利用できるようになります。基本料や通話料が安く通話の音質がとてもクリアなので1番人気の固定電話となっています。
・クラウドPBX
クラウドPBXとはクラウド上のサーバーでビジネスフォンを管理できるサービスです。従来ならPBX(主装置)を設置して内線通話や外線着信を制御していましたが、クラウドPBXは主装置(PBX)を設置する必要がなく電話配線工事も不要になります。また、ビジネスフォンがなくてもスマホやパソコンがビジネスフォンと同じように利用できるので、初期費用を大幅に削減することが可能になるということで、ここ最近では人気のサービスになっています。
2 .まとめ
固定電話をひく時に選べる電話回線は7種類あり、それぞれに異なる特徴がありますが、値段が安く大容量通信が可能なひかり電話が多く選ばれています。外出先でも携帯やスマホで固定電話番号で発着信できる法人向けのプランもあるので、事業の規模と環境に合わせて適切な固定電話を契約すると業務効率の向上が期待できます。