もし新しく固定電話が必要になったらどの固定電話サービスを選んだらいいのでしょうか?昔なら固定電話といえばアナログ電話でしたが、今はアナログ電話よりも安く便利なサービスがあります。この記事では固定電話サービスの種類と特徴についてご紹介ます。それぞれを比較して自分にあったサービスを選びましょう。
1.固定電話のサービスの種類!自分に合ったサービスを選ぼう!
固定電話が必要になった場合、どんなサービスがあるのでしょうか?昔であればアナログ電話と呼ばれるNTT加入電話を使用するのが一般的でしたが、現在はさらに安く便利な固定電話サービスがあります。それぞれの種類と特徴についてご紹介します。
マイライン
電話会社選択サービスとも呼ばれ、識別番号をダイヤルしなくてもあらかじめ登録した電話会社で電話をかけることができます。マイラインは電話会社がNTTの通信設備を経由して提供する電話回線サービスなので、通話料はマイラインを申し込んだ電話会社に支払い基本料金はNTTに支払わなければいけません。
例えば、NTTコミュニケーションズのプラチナラインなら、県内への通話は一律7.5円/2分、県外へは一律14.5円/2分、携帯へは一律16円/1分となっています。
県内への通話 | 一律7.5円(税込8.1円)/2分 |
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県外への通話 | 一律14.5円(税込15.66円)/2分 |
携帯への通話 | 一律16円(税込17.28円)/1分 |
海外への通話 | たとえばアメリカへ9円/1分 中国へ29円/1分、韓国へ30円/1分 |
おとくライン
おとくラインはソフトバンクが提供する電話回線サービスです。直収電話とも呼ばれ、NTT交換機を経由しない仕組みになっています。そのためNTTに基本料金を支払わなくなり、基本料金も通話料金も全てソフトバンクからの請求と一本化されます。現在は法人向けとしてのみ提供されています。
県内への通話 | 全国一律7.9円/3分 |
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県外への通話 | |
ソフトバンク携帯への通話 | 15.5円/1分 |
ソフトバンク携帯以外への通話 | 16円/1分 |
海外への通話 | アメリカへ26円/3分 |
IP電話
IP電話とはADSLや光ファイバーなどのインターネットに使われる回線を利用した電話のことです。声をデジタル化して送受信するので、インターネットの接続状況が良ければ音質も良く通話料が安いためビジネスシーンでも広く活用されています。
アナログ電話と同じくらい通話品質の良い0AB−J型とスマホでも利用できる050型、LINEやFacebookなどのアプリで使える電話番号がない電話番号不要型の3種類があります。
050型は050から始まる11桁の番号が割り当てられ、スマホの電話と併用して使うことができます。ただし、インターネットの接続状況によって音質が変わる点とフリーダイヤルには電話できない点に注意しましょう。
050 plus | 通話料金 | 050plus同士 0円 固定電話へ 8.64円/3分 携帯電話へ 17.28円/1分 アメリカへ 9円/1分 |
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基本料金 | 324円 | |
SMARTalk | 通話料金 | SMARTalk 同士 0円 固定電話へ 8円/30秒 携帯電話へ 8円/30秒 国際電話 8円/30秒 |
基本料金 | 0円 | |
LaLa Call | 通話料金 | LaLa Call 同士 0円 固定電話へ 8円/3分 携帯電話へ 8円/30秒 アメリカへ 6円/1分 |
基本料金 | 108円 |
ひかり電話
ひかり電話は光ファイバーケーブルを使った高速で通信できる電話サービスのことです。電話サービスだけを利用することは出来ず、光回線のインターネットのオプションとして契約することで利用できるようになります。基本料や通話料が安く高速通信のおかげで通話の音質もとてもクリアになっています。
プロパイダー | 基本料金 | 通話料 |
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OCN光 | 500円 | 全国一律 8円/3分 |
SoftBank 光 | 467円 | 全国一律 7.99円/3分 |
So−net 光 プラス | 500円 | 全国一律 8円/3分 |
NURO 光 | 467円 |
インターネットと固定電話両方を使いたい方には丁度いいサービスですが、インターネットは必要ないという場合でも固定電話料金だけでなくインターネットの月額料金も一緒に支払わなければいけませんので注意しましょう。
ちなみに、「ひかり電話」や「光電話」などの表記があり、どちらも光ファイバーケーブルを使った高速通信サービスですが、「ひかり電話」はNTT東西が提供しているサービスでその他の会社が提供しているサービスを「光電話」と表記しています。
クラウドPBX
クラウドPBXとはクラウド上のサーバーでビジネスフォンを管理できるサービスです。
従来ならPBX(主装置)を設置して内線通話や外線着信を制御していましたが、クラウドPBXは主装置(PBX)を設置する必要がなく電話配線工事も不要になります。また、ビジネスフォンがなくてもスマホやパソコンがビジネスフォンと同じように利用できるので、初期費用を大幅に削減することが可能になるということで、ここ最近では人気のサービスになっています。
2.1番人気の固定電話サービスはどれ?
様々なサービスがありますが、固定電話が必要になったらどのサービスを選べば良いのでしょうか?1番人気の固定電話サービスはひかり電話でしょう。理由は音質が良く基本料金も通話料も安いので、一般家庭や法人でも広く利用されています。
今後利用者が増えそうなサービスがクラウドPBXです。オフィスや店舗では固定電話が必要ですが、従来であれば比較的高価なPBXを各拠点に設置するための導入コストや電話回線の増設や設定のために運用コストがかなりかかっていました。しかし、クラウドであればPBXやビジネスフォン、電話配線工事が必要なく設定や番号の追加削除もパソコンから簡単にできます。
さらに、クラウドPBXは海外拠点でも日本国内と同じように電話環境を構築できるので、事業の拡大や海外への進出にも状況に合わせて柔軟に対応できます。導入コストを抑えながら従来通りの機能が使えるクラウドPBXは今後利用者が増えてくることが期待されます。
3 .まとめ
電話会社によって異なる固定電話サービスが提供されていますが、1番人気はクリアな音質を低価格で実現しているひかり電話です。
ひかり電話はインターネットの普及に伴い一般家庭や法人の利用者が増えましたが、今後注目されそうな固定電話サービスはクラウドPBXです。従来のサービスに比べ導入コストも運用コストも削減でき、作業効率の向上も期待できます。様々な固定電話サービスがありますが、それぞれの特徴とメリットを理解し自分に合ったサービスを選びましょう。