会社で固定電話を使用するには、PBXという設備を設置する必要があり、設備の維持管理費やメンテナンス費用がかかってしまいます。しかし、固定電話をクラウドPBX化することで設備の削減とコスト削減を行うことができるのです。
そこで今回は、固定電話をクラウドPBX化することで可能なコスト削減について紹介しつつ、クラウドPBX化する前に知っておくべき注意点を解説していきます。
1、固定電話をクラウドPBX化してコスト削減!
会社では固定電話を設置することが多いが、固定電話を使用するためにはPBXという機械を社内に設置する必要がありました。しかし、インターネットの普及に伴ってクラウド上で装置を管理するクラウドPBXを導入する企業も増えています。
また、クラウドPBXを導入することで、今まで固定電話を維持・使用するのにかかっていたコストを削減できるのです。ここからは、固定電話をクラウドPBX化することでコスト削減できる部分について紹介します。
1-1、固定電話と携帯との内線通話の通話料金が無料!
通常の固定電話を使用している場合、社内の固定電話か社員用携帯に電話をかけると通話料金が毎回発生してしまいます。電話をかける頻度が多いとかなりの通話料金になるケースも。しかし、固定電話をクラウドPBX化することで、固定電話から携帯への通話は内線扱いになり、通話を無料で行うことが可能となります。
携帯を社内の固定電話と同様に内線化することができれば、通話料金が無料になるだけでなく、内線の応対もしやすくなるのです。従来であれば社内に電話がかかってきても、担当者が外出していれば内線をつなぐことができずに電話の応対ができませんでした。しかし、社員用携帯が内線化されていれば、内線として電話に対応できます。
このように、固定電話をクラウドPBX化することで固定電話と携帯の通話を内線化し、通話料金が無料で利用することができるのです。
1-2、固定電話の維持管理費がかからない!
固定電話をクラウドPBX化することで、従来かかっていた設備の維持管理費がかからないという点が魅力の1つです。通常固定電話を利用するには、PBXを設置する場所や手間がかかります。また、オフィスを移転したり増やしたりするたびに設備を増やすとなると工事費や設備費がかかります。
しかし、固定電話をクラウドPBX化することで、インターネット上で設備を利用することができるため社内にPBXをおく必要がなくなります。また、それに伴う設備の維持管理費用もかかりません。維持管理費が削減されるだけでかなりのコスト削減が見込めます。
1-3、故障時のメンテナンスの手間や費用が不要!
固定電話をクラウドPBX化することで、故障時やトラブル時のメンテナンス・定期メンテナンスの手間や費用が不要になります。自社にPBXを設置している場合、定期的なメンテナンスが必要です。また、もし故障やトラブルが発生しても対応は自社で行わなければならず、費用も増えてしまいます。
一方で、固定電話をクラウドPBX化することで、自社にPBXなどの設備を置く必要がなくなるので設備のメンテナンス費用は不要です。メンテナンスに関しては、クラウドPBXを提供している会社がしっかりと行ってくれます。
2、固定電話をクラウドPBX化するときに知っておきたいこと!
固定電話をクラウドPBX化することで、自社でPBXなどの設備を管理する必要がありませんし、社員用携帯との通話料金も削減できるので便利です。しかし、固定電話をクラウドPBX化するときには知っておきたい注意点もあります。ここでは、固定電話をクラウドPBX化する前に知っておきたい注意点を紹介します。
2-1、小規模オフィスでは大きなコスト削減が難しい
小規模オフィスで、もともとの利用料が少ない会社であれば、大きなコストカットは難しいかもしれません。
しかし、外出先でも代表番号の発着信に対応できるメリットや社内間の固定電話や、携帯への通話がすべて無料通話になることを考えると利便性や料金を気にしなければならないシガラミからは開放されるメリットを考えて、導入している小規模オフィスも増えているのが現状です。
2-2、音質がネット環境に左右される!
固定電話をクラウドPBX化するデメリットとして、音質がネット環境に左右されてしまう点が挙げられます。クラウドPBXはインターネット回線を使用するものです。そのため、電波環境が悪いところや通信速度の遅い場所では電話の音声が悪くなることも。
また、同じクラウドPBXでも提供する会社が違うだけで性能が変わることもあります。クラウドPBXを利用するときにはなるべく音質の良い会社を選ぶことが大事であることと、2020年に導入される携帯電波の「5G」に切り替わると今までの通信環境の何十倍~何百倍もの安定性が期待されるので、おそらく音質に関する心配はなくなるのではないかと言われています。
3、まとめ
ここまでで、固定電話をクラウドPBX化することでコスト削減できる部分について紹介しつつ、クラウドPBX化する前に知っておくべき注意点について解説しました。固定電話をクラウドPBX化することで、設備維持費や携帯との通話料金を削減することができるので魅力的です。
しかし、必ずしも導入することでコストカットできるとは限りません。自社に導入することでコストが削減できるのか調査したうえで判断するようにしましょう。
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